丸子のメモ

読書記録 / 猫 / その他記録

「自由をつくる自在に生きる」を読んだ。私はまだ自在に生きてはいない。

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)

 

線を引いたところ

本来、自分の時間は自分のためにある。何をするかは自由なはずだ。

しかし、ブログを書くことが日常になると、ついブログに書けることを生活の中に探してしまう。人が驚くようなものを探している。写真に撮って人に見せられるものを見つけようとしている。たとえば、1年かけてじっくりと考えるようなもの、10年かけなければ作れないようなもの、そういった大問題や大作ではなく、今日1日で成果が現れるような手近な行為を選択するようになるのだ。

知らず知らず、ブログに書きやすい毎日を過ごすことになる。

これは、「支配」以外のなにものでもない。人の目を気にし、日々のレポートに追われるあまり、自分の可能性を小さくする危険がある。p.53

 この部分はまだ線を引いていたんだけど、引用のレベルじゃなくなっちゃうのでここで一旦切った。

 

人に見せないというだけで、自分が選ぶものが変わってくるp.53

 

大切なことは、まず気づくこと。

支配されていることを自覚すること。p.91

 

「忘れた頃」という、途方もなく時間が経過したのちの反応である場合がほとんどだ。p.97

改善案が組織に表立ってくるまでの時間。大昔にブツブツいったことが、効いてくるまでの時間。

生意気と思われようと発言したことが、数ヶ月後に「それで行きましょう」ってまるで上司が率先して進めてきたかのようにまとまった会議を経験したことがある。これがたぶんこれ。

 

職場では、とにかく「良い顔」をしなければならない、と思っている人が多い。嫌な顔一つせず真面目に働く、という姿が理想だと考えられているのだ。

しかし、それは「接客の心得」であって、必ずしも職場の仲間内や上司に対しても適用できるわけではない。しっかりとした理由があって、これには反対だというものに関しては、嘘の笑顔で流さず、意見をしっかりと出すべきである。

ただ、意見を伝えるだけで、仕事の進行に抵抗してはいけない。仕事をきちんとこなさなければ、通る意見も通らない。つまり、会議などで反対意見を言い、それが却下されても、決議したことには従って、与えられたノルマはこなす。むしろ人以上にこなす必要がある。自分が有能であることを見せるほど、貴方の意見に周囲はしだいに耳を傾けるようになるだろう。p.101

 反対意見を言っていい、反対意見をいう理由が「気にくわないから」でもいい、でも決議したことには従って欲しい。そうしない人がいる職場は本当に感情労働だけでクタクタになる。

 

もう20年以上もまえに僕が見出した法則の一つに、「悩んでいる人は、解決方法を知らないのではなく、それを知っていてもやりたくないだけだ」というものがある。p.109

この法則、他所でも書いてあったので、試しに悩んでいた友達にそう言ったら、「そんなことはない、私は悩んでいる」って言われて空気が悪くなったので、悩んでいる最中の人には言わないほうがいいと思う。最中の人に必要なのは後押し。

 

いくらのんびりであっても、毎日前進していれば、ずっと遠くまで行けるものなのだ。p.114

 

極端な例だけれど、まったく典型的で平均的な日本人という人がいても、それはそれでその人の個性である。p.124

 

個性に強いも弱いもない。良いも悪いもない。「個性がない」という状態がそもそもありえないことだし、「個性的」という表現に至っては、なにか全然違うイメージをみんなが抱いている可能性がある。違う言葉でいえば、「珍しい」くらいの感じだ。p.124

そもそもありえない。

「個性的」=「珍しい」。

 

あまりに個性的だと、人に理解をしてもらえないことになるからだ。でも、個人から発するものを、言葉という共通の通信手段に乗せる段階で、たいていは首を引っ込めたのと同じ状態になるから、そんなに気にすることではない。p.124

言葉という共通の通信手段に乗せると、言いたいことも言えないこんな世の中じゃ状態。 

 

自由になりたかったら、自由を夢見ることから始めなくてはいけない。

 

一つのことを最後まで飽きずに成し遂げられると、自分で自分を褒めてやりたくなる。やり遂げたものに対してではなく、飽きなかった自分に対してだ。

 

安定しているといえば、死んだ人間が最も安定している。

まとめ

 気になったところに付箋を貼って読んでいくスタイルなのだが、今回の本はそんなに貼るところがないなと思いながら読み進めていた気がしていたのに、読み終えたら一杯付箋が貼ってあって驚いた。

 

今まで読んできた啓発本系とは切り口が違うのに、最終的に自由にはお金が必要で、計画が必要で、コツコツと進めることが必要ってことを受信した。

 

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)